“紙灯籠”に祈りのせ 爆心地そばの川に266個 サークルK長崎大学

子どもたちの絵やメッセージが描かれた紙灯籠を流す学生ら=長崎市、下の川

 国際奉仕団体キワニスクラブの学生組織「サークルK長崎大学」が11日夜、長崎市松山町の爆心地公園そばを流れる下の川で、紙灯籠266個を流した。世界の子どもたちから寄せられた虹や地球、ハトの絵や、「Peace」などのメッセージが描かれた灯籠の淡い光を見詰めながら、約50人の参加者は思い思いに平和を祈った。
 イベントは昨年に続き2回目。8月に実施する予定だったが、大雨の影響で延期となっていた。
 絵やメッセージは、県内のほか、ウクライナや米国、パレスチナなどの同クラブを通じ、メールなどで届いた。サークルKのメンバーらがデータを印刷し、長崎南山や活水、純心、海星の各中学校の生徒が灯籠に張り付けた。
 11日は、同クラブの会員や大学生ボランティアらが、ライトを入れた紙灯籠を川に浮かべた。母親と訪れた倉本莉瑚ちゃん(6)は「お母さんと私が笑っている絵を描いた。戦争はいけない」と話した。サークルK長崎大学の小林大瞬代表(21)=長崎大3年=は「イベントに関わった子どもたちにとって平和を考える機会になれば」と訴えた。


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