若年層の自殺を防ごうと、神奈川県平塚市は、子ども・若者向け相談窓口の連絡先を掲載した「お守り型」のリーフレットを作製した。市内の中学校16校、中等教育学校1校、高校7校を対象に12日から1万2310部を順次配布している。
市によると、若年層の自殺は長期休暇明けに増加する傾向があることを踏まえ、自殺予防週間(10~16日)にあわせて完成させた。
リーフレットは、身近な存在で親しみのある「お守り」をモチーフとし、折り畳んだ際は携帯しやすいサイズ(縦約8センチ、横約5センチ)で、相談先に「市青少年相談室」、県の「かながわ子ども・若者総合相談LINE(ライン)」などの情報が掲載されている。二次元コードも印字され、中高生が相談しやすいように仕上げた。
表面のデザインは平塚出身のアーティスト、オノルイーゼさんが手がけた。自殺予防を意識した花が描かれており、ヒペリカムには「悲しみは続かない」、ムラサキケマンには「あなたの助けになる」といった花言葉があるという。
市福祉総務課の担当者は「スマートフォンケースや定期入れ、かばんの中などに常に入れてもらい、困った時に電話をかけてほしい」と話している。