長崎、諫早両市の合わせて三つの寺で10、11の両日、仏教をモチーフにした消しゴムはんこ作りと法話を楽しむワークショップがあり、合わせて50人以上が「阿弥陀(あみだ)如来」のはんこを彫り上げた。
講師は新潟県小千谷市にある極楽寺の住職で、消しゴムはんこ法話ユニット「諸行無常ズ」の麻田弘潤さん(46)。新潟県中越地震をきっかけに、寺に人を呼び込もうと2007年に活動を始め、全国の寺やイベントで教室を開いている。
教室は10日、諫早市の明教寺と長崎市の観善寺で開催。11日に同市矢上町の教宗寺(小岱利証住職)であった教室には、20~80代の16人が参加した。
麻田さんは消しゴムはんこ作りの手本を見せながら、仏には首元にしわが3本あることや、丸まった髪の毛は悟りの証しであることなど、仏教の考え方を分かりやすく説明。色合いや線彫りも三者三様の仏が完成し「良い悪いではなく、比べるのは互いの良さ。違いがあるのは当たり前」と法話を締めくくった。
2日続けて参加した同市宿町の浦山洋子さん(83)は「カーブを削るのが難しい。これからも何でも挑戦したい」と元気に話した。