岡山市は14日、大規模改修を終え、11月3日にリニューアルオープンする岡山城（同市北区丸の内）の記念イベントの概要を発表した。期間は同日からの4日間。石垣をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングのほか、鉄砲隊の演武や忍術パフォーマンスを行い、生まれ変わった烏城の新たな一歩を華やかに彩る。
主な会場は岡山城本丸と近くの石山公園（同石関町）。本丸では3日、天守閣前でセレモニーがあり、岡山城鉄砲隊による祝砲で再オープンを祝う。石垣でのプロジェクションマッピングは同日からの日没後に行い、漆黒の城壁と屋根の金箔（きんぱく）瓦から付いた異名として知られる「金烏城」をテーマにした映像を映し出す。投影は27日まで。
石山公園ではステージやグルメを楽しめる。地元をはじめ全国の武将隊による演武合戦（3、5、6日）や伊賀忍者特殊軍団の実演（5、6日）、お笑いグループ「ロバート」の山本博さんらを招いたトークイベント（6日）を開催。城下町の雰囲気をイメージした飲食ブースも並ぶ。
機運を盛り上げようと、新たなプロモーション活動もスタートさせた。「ひらけ岡山城」をキーワードとしたポスターを市内に張り出し、岡山市庁舎には懸垂幕を掲示。リニューアルイベントを紹介するパンフレット6万部を岡山県内の観光施設などに置き、岡山を舞台とするNHK連続テレビ小説に出演した網本唯舞葵さんを起用したミュージックビデオも公開した。
イベントは岡山市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社で構成する「おかやま城下町物語実行委員会」が主催。岡山城はこの日、再オープンまで残り50日となり「リニューアルへの期待感を県内で一層高めていきたい」（市観光振興課）としている。
大規模改修は耐震補強を含めた「令和の大改修」として昨年6月に始まった。天守閣では烏城の名の由来とされる城壁の漆黒を再現し、内部も全面刷新している。
