工芸や写真、書の秀作 ファン魅了 県展岡山会場2期始まる

構図やテーマに工夫を凝らした秀作に見入るファンら=県立美術館

 第73回岡山県美術展覧会(県、山陽新聞社、おかやま県民文化祭実行委主催)の岡山会場2期が14日、岡山市北区天神町の県立美術館と県天神山文化プラザで始まった。磨いた技と豊かな感性が光る工芸や写真、書の秀作を、訪れた愛好家らが堪能していた。

 美術館には工芸、写真部門の入賞・入選作など計259点、プラザには書道後期の700点を展観する。

 写真部門には、猛禽(もうきん)類の多彩な表情をアップで捉えて一般応募のトップ山陽新聞社賞に輝いた三上陽子さん=倉敷市=の組み写真「FACES」をはじめ、古里の田園風景や家族団らんのひとときを収めた意欲作が並ぶ。

 友人の作品を見に訪れた岡山市中区からの来場者(76)は「色彩やテーマにこだわった力作ばかり。水面に映るインドのタージマハルを写した写真は構図が面白く、発想に感心しました」と話していた。

 18日まで。その後、津山会場(1期22~26日、2期29日~10月3日)に巡回する。

陶芸や染織など多彩な作品が並んだ工芸部門=県立美術館

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