7月の参院選、川崎の開票所で遅延 計数機止まった原因は?

開票所(資料写真)

 開票作業が遅れた原因は、暑さ─。川崎市選挙管理委員会は14日、7月の参院選で開票所として使用した市消防訓練センター(宮前区)に冷房がなく、汗で投票用紙が張り付いたことで計数機が止まりがちだったことが開票遅れの一因と明らかにした。今後については他の施設の使用を検討しているという。

 同日の市議会第4回定例会本会議で、市選管や伊藤弘副市長が木庭理香子氏(みらい)の代表質問に答えた。

 市選管によると、神奈川選挙区の開票結果が確定したのは7月11日午前4時40分ごろで、県内開票所で最も遅かったのが同センターだった。計数機がうまく作動しなかったほか、投票用紙を100票ごとに束ねるはずが100票に満たない束があり、数え直したことも影響したという。

 木庭氏は「うだるような猛烈な暑さにより集中力が散漫した」とも指摘。伊藤副市長は「冷房装置の設置には大規模な工事が必要となるなど課題がある。適切な作業環境を確実に確保したい」と述べた。

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