第63回秋季関東高校軟式野球大会県大会最終日は14日、鹿沼市のヤオハンいちごパークで決勝を行い、作新学院が2-0で佐野日大に競り勝ち、10年連続47度目の栄冠を手にした。
試合は両チーム無得点のまま延長に突入。作新学院は十回、先頭の大沼琉玖(おおぬまりゅうく)主将の二塁打に敵失なども絡めて2点を挙げた。その裏は先発の坂本大善(さかもとたいぜん)が相手打線を三者凡退に打ち取り、リードを守り切った。
佐野日大は先発の安達陽生(あだちはるき)と、七回途中から登板した田沼勇翔(たぬまゆうと)が九回まで被安打1の粘投を見せた。打線も相手を上回る4安打を放ったが好機を生かせなかった。
作新学院と佐野日大は、10月22日から群馬県で行われる関東大会に出場する。
作新、苦境救った投打の粘り
手に汗握る投手戦を制し、王者の座を守り切った作新学院。しかし辛勝の内容に大沼琉玖(おおぬまりゅうく)主将は「ベンチによくないムードが流れていた。チームとしてもうまく機能できていなかった」と表情を曇らせた。