川崎幼稚園が今後の運営を近く理事会で協議へ 置き去り事件の再発防止求めて牧之原市議会が市長に要望書 ー静岡・牧之原市

静岡県牧之原市の認定こども園で、バスの中に園児が置き去りにされ死亡した事件で、牧之原市議会が9月15日、市長に要請です。一方で、川崎幼稚園の今後の運営について来週までに理事会を開き協議することがわかりました。

<牧之原市議会 植田博巳議長>

「再発防止を求める要請書を提出いたします」

15日午後、牧之原市議会の植田議長らが、通園バスでの置き去り事件を受けて、再発防止を求める要請書を市に提出しました。市内の幼稚園など全ての施設に、安全管理の再調査や検証を求めるなど、3つの項目を求めました。

<牧之原市 杉本基久雄市長>

「今の在園園児の対応というのが非常に重要だと思っています。私のところにもメールが何件届いていて、早く幼稚園に行きたい、友達に会いたいとか。一方で、転園したいという声も届いている」

置き去りの再発防止とともに、市として気になるのが、川崎幼稚園に在籍する167人の今後についてです。その、今後の方針をめぐって市の幹部らが14日、増田前理事長らと面会していたことが関係者への取材でわかりました。面会で園側は、今後の園の運営に対して、「学校法人の理事会で議題としてあげる」と回答したということです。理事会は、来週までには開かれる見込みです。

<伊豆川洋輔記者>

「捜査員が園の中に入っていきます」

一方、警察の捜査も進んでいます。警察は15日、捜査のために川崎幼稚園に入りました。また、14日に続き、通園バスの検証も実施。15日は事件のあった9月5日の最高気温30.5℃より4度ほど低く、警察は強い日差しがなくても、車内の温度がどれほど上昇するかを確認したとみられています。

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