国体 ラグビー少年男子 大分東明が単独チームでベスト4を目指す

栃木国体ラグビーの少年男子に、初めて単独校として出場する大分東明の仕上がりが順調だ。8月に行った、九州の強豪校との強化合宿では、連日練習後に試合を組み、戦術理解を深めた。合宿中にけが人が出たことは誤算だったが、個々のフィジカルが強化でき、選手層が厚くなった。国体九州ブロック大会では、結果にこだわり、本国体の出場権を得たことが選手の自信につながっている。

今年のチームは、「個々のレベルは例年に比べて高い」と白田誠明監督。高校日本代表候補となるフォワードの石川東樹やダウナカマカマ カイサ、バックスの浦山丈やナブラギ エロニ、浦川直樹と3年生5人を擁し、他にも実力者がそろう。「いいメンバーがいるので、それをつなげる接着剤となるような選手が出てくるかがカギになる」と、白田監督。ポジションごとに選手間でのコミュニケーションを促し、「勝つために必要なことは何か」と投げかけている。

栃木国体に向けてチームの状態は上向き

キャプテンの浦山は、「昨年は花園(全国高校ラグビー大会)に行けず、自分たちのレベルが全国でどれだけ通用するか分かっていない。国体では全国レベルを体感できるチャンス」と楽しみにしており、「特別に何かを準備しているわけではない。一つ一つのプレーの精度を高めるだけ」と持てる力を出し切れば、目標のベスト4に届くと自信がある。

仮想花園として臨む栃木国体。この時期に緊張感のある「ガチンコ勝負」ができるのは、チームにとって大きな収穫となる。白田監督は「連戦に慣れ、初めて対戦するチームへの対応力やグラウンド外の大会期間の過ごし方などを確かめることができる」と話し、浦山は「全体でコミュニケーションを取り、キャッチパスやポジショニングなど細かな部分を突き詰めたい」と意気込みを語った。

今年のチームは過去最高との呼び声も高い

(柚野真也)

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