ウクライナの平和祈り力強く揮毫 県護国神社で岡山南高書道部

ウクライナの平和を祈って揮毫する岡山南高の書道部員たち

 国連が定める国際平和デー(21日)を前に、岡山南高(岡山市北区奥田)の書道部員が17日、同市中区奥市の県護国神社で、ロシアの侵攻を受けるウクライナの平和を祈る書を揮毫(きごう)し、奉納した。

 1年生の部員10人がはかま姿で登場し、縦3メートル、横4メートルの紙に力強い筆致で「世界には貧困・紛争で苦しんでいる人がいる 消えかかった笑顔を救いたい」「まず私達が行動しよう 小さな一歩かもしれないけれど」などと書いた。

 これに先立ち、兵庫県の書家・武田清園さん(50)は縦約1メートル、横3.5メートルの紙に、存在するものの価値は全て同じという意味の「天地一指」を揮毫した。

 いずれも近く同神社で展示される。書道部員の女子生徒(15)は「ウクライナの惨状に心を痛めている。平和の大切さに思いをはせてほしい」と話していた。

 書を通じて平和を訴える名古屋市の団体「和プロジェクトTAISHI」が全国各地で企画した。

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