隣人がロシア軍に密告 奪還の町、深まる分断

ウクライナが奪還した東部ハリコフ州バラクレヤでは、「占領者」ロシア軍に協力した住民が少なくない。隣人に「親ウクライナ」だと密告されロシア軍に拘束された人もおり、解放後も住民の間に深刻な分断が残る。ウクライナ軍の案内で17日、現地を取材した。 住民のアルテム・ラルチェンコさん(32)と、オレクシ・ヤコブレフさん(52)はロシア軍に拘束され、バラクレヤの警察署に投獄された。ベッド二つの狭い留置場に、2人を含む計7人が押し込められた。ロシア軍は警察署地下の「拷問部屋」でロシアに協力を迫る尋問を繰り返した。電気ショックによる拷問を受けたり、警棒や銃器で殴られたりする人が相次いだ。

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