陸上男子400メートル障害の東京五輪代表で、岡山市出身の安部孝駿(30)が25日の全日本実業団対抗選手権(岐阜)を最後に現役を引退すると19日、所属先のヤマダホールディングスが正式に発表した。
安部は「(全日本実業団は)最後のレースなので思い切り楽しんで、自分のレースができるように頑張りたい」と広報を通じコメント。昨夏の東京五輪は予選敗退に終わり、今季は4月に1レースを走ったのみだった。
安部は光南高3年時にインターハイと国体の2冠に輝き、中京大では2010年の世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得した。スランプを乗り越え、社会人4年目の17年に日本選手権で初優勝を飾り19、20年は連覇。4度出場した世界選手権は17、19年に準決勝進出を果たした。自己記録は48秒68。
大学卒業後に所属したデサントから19年4月にヤマダ電機(当時)に移籍した。引退後も講演会などを通じ、競技に携わっていくという。