貫地谷しほり、若年性アルツハイマー型認知症の夫を持つ妻に 和田正人とW主演 「オレンジ・ランプ」

実話を基に39歳で認知症と診断された二児の父と家族による9年間の軌跡を描く映画「オレンジ・ランプ」が、2023年に劇場公開されることが決まった。貫地谷しほりと和田正人がダブル主演する。貫地谷しほりは39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫の妻・只野真央を、和田正人は真央の夫・只野晃一を演じる。

「オレンジ・ランプ」は、39歳で認知症と診断された二児の父と家族を描いた作品。只野晃一は、カーディーラーのトップセールスマンとして活躍していた。妻・真央と 2 人の娘とも仲が良く、毎日が充実していたが、ある日からお客様やスタッフの名前も忘れるなどの異変を感じるようになる。病院で検査を受けた結果は、診断は若年性アルツハイマー型認知症だった。家族のことを思い、不安に押し潰されそうになる日々。何でもやってあげようとする真央と、日ごとに元気がなくなっていく晃一。しかし、あることをきっかけに妻や本人、そして職場や地域の人々の意識も変わっていく。

認知症と診断されながらも、どのようにして夫婦で前向きに生きていくかを描く本作は、2017年に公開し、観客動員人数13万人を突破した「ケアニン ~あなたで良かった~」をはじめ、「ピア~まちをつなぐもの~」「ケアニン~こころに咲く花~」と、やさしいまなざしで認知症や介護の世界を描き続ける製作陣の最新作。監督は、「村の写真集」「しあわせのかおり」などを手掛けた三原光尋が務め、実際に39歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、自らの経験を講演で語るなど活躍をしている丹野智文さんが、企画協力として参加している。

丹野智文さんのコメントも公開された。丹野智文さんは、「今回、私のことが映画になるのは嬉しさと恥ずかしさが入り混じった気持ちです。私の役を和田正人さん、そして妻の役の貫地谷しほりさん、2人とも優しい雰囲気で聞いた時にはよかったと思いました。この映画をとおして、認知症と診断されてからの葛藤や周りの人達の関わりから認知症と診断されても笑顔で前向きに過ごす事が出来ることを知ってもらえると思います。なぜ、9年経っても笑顔で認知症の啓発活動ができているのか、これから認知症の人に接するヒントになると思います。ぜひ、多くの人達に見てもらいたい映画です」とコメントを寄せている。

【作品情報】
オレンジ・ランプ
2023年全国ロードショー
配給:ギャガ
©2022 『オレンジ・ランプ』製作委員会

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