「ヒューマンエラーがある前提で二重三重の防御策を」こども園などで現地調査 安全装置の実験もー静岡・通園バス置き去り事件受け

静岡県牧之原市で通園バスに3歳の園児が置き去りにされ、死亡した事件を受け、磐田市は通園バスを持つ幼稚園やこども園で現地調査を実施しました。ブザーを使って置き去りを防ぐ安全装置の実験も行われました。

磐田市が9月20日、現地調査を行ったのは、通園バスを持つ市内の幼稚園とこども園6か所です。20日の調査では園児がバスに乗り降りする際のチェック方法や出欠のとり方などを確認しました。

磐田市によりますと、20日調査したこども園に安全管理上の問題はなかったということです。

<園の職員>

「乗車する時には園の名簿がありますので、この名簿で名前、バス停での乗車人数を確認しております」

「ブーブーブー」

また、ブザーを使って置き去りを防ぐ安全装置の実験も行われました。実験では、遠隔操作のブザーをバスの中から押したとき、どれくらいの距離まで反応するかなどを確認しました。

<草地博昭 磐田市長>

「(対策の中で)どれが一番最適なのか、子どもが発見されやすいのかということを考えた上で磐田市としてできる対応をヒューマンエラーがある前提でですね、二重三重の防御策を考えていきたいと思います」

磐田市では、今後も園児の置き去りを防ぐための対策を議論するということです。

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