台風15号 温低化しても静岡・関東~北日本は大雨続く 西日本は秋晴れで行楽日和

 静岡県など東海地方に記録的な大雨を降らせた台風15号は、きょう24日(土)午前9時に東海道沖で温帯低気圧に変わったが、静岡県・関東から北日本では今夜にかけて雨が降ったりやんだりで雨足の強まる所もある見通し。特に静岡県では土砂災害の危険度が極めて高くなっているため、土砂災害に厳重な警戒が必要だ。
 一方、西日本を中心に秋晴れとなり、3連休2日目は行楽日和となりそうだ。日ざしのもとではカラッとした暑さになる見通し。

今夜にかけて静岡県~北日本では大雨続くおそれ

 静岡県など東海地方に記録的な大雨を降らせた台風15号は、きょう24日(土)午前9時に東海道沖で温帯低気圧に変わった。ただ、台風ではなくなったからと言って油断は禁物だ。
 台風から変わった低気圧は、今夜遅くにかけて自転車くらいの速度で関東付近に進む見通し。そのため、静岡県や関東では夜にかけて雨が降ったりやんだりになりそうだ。雷を伴い、雨足が強まる所もありそう。
 また、前線が北日本を通過し、前線に向かっては南からの暖かく湿った空気が流れ込む見通し。今夜にかけて北日本でも断続的に雨が降り、局地的には激しく降る所もありそうだ。

 特に静岡県ではこれまでの大雨で土砂災害の危険度が極めて高くなっている。少しの雨でも、土砂災害に厳重な警戒が必要だ。なお、強風や沿岸部では高波に注意し、静岡県や関東を中心に落雷や竜巻などの激しい突風にも注意したい。

西日本は秋晴れ カラッとした暑さに

 雨の降る地域では、昼間の気温は日ざしが少なくてもこの時季としては高めの見通し。湿度も高いため、動くと蒸し暑く感じられそうだ。東京都心はきのうより2℃ほど高い27℃の予想。
 一方、愛知県から西日本にかけては大陸から移動してくる高気圧に覆われ、秋晴れになる所が多い見込み。きのう23日(金・祝)から3連休という方が多いかもしれないが、連休2日目は秋の行楽日和や洗濯日和になりそう。
 予想最高気温は30℃前後の所が多く、湿度は低めのためカラッとした暑さとなりそうだ。

南の海上ではまた新たな台風のたまごが発生か

 3連休最終日のあす25日(日)やあさって26日(月)は、大陸から移動してくる高気圧に覆われて全国的に秋晴れが広がる見込み。爽やかな陽気で、日ざしのもとではカラッとした暑さになりそう。
 ただ、あす25日(日)には日本のはるか南の海上にまた新たな台風のたまご・熱帯低気圧が発生する見通し。その後、やや発達しながら日本付近に北上してくる可能性がある。
 9月も後半だが、近年は10月ごろまでまだまだ台風シーズンが続くため、今度も南の海上の動向に注意し、非常用品などの確認はしておいた方がよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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