国体開幕1週間前に総合リハーサル 宇都宮のカンスタ【動画】

関係者らが式典の流れなどを確認した総合開会式リハーサル=24日午後3時、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

 「いちご一会とちぎ国体」開幕まで1週間となった24日、開閉会式の総合リハーサルが会場となる宇都宮市西川田4丁目のカンセキスタジアムとちぎで行われた。式典の流れを最終確認したほか、スタッフらが当日と同規模で受け付けや車両誘導などに従事。台風15号の影響による大雨で予定の一部が変更されたが、総勢約3400人が本番さながらに役割をこなした。リハーサルを終え、祭典までのカウントダウンは最終盤に入った。

 総合開会式は10月1日、閉会式は同11日に有観客で行われる。

 リハーサルは、選手代表宣誓や天皇皇后杯返還などで選手役や来賓役を配して行った。炬火(きょか)入場の流れでは、トーチに火をともして代役が走り、炬火台に点火した。式典演技は一部演者の参集を見送ったが、音楽に合わせて踊り通した。

 フィールド以外では、出席される予定の天皇陛下の案内や、ロイヤルボックスでの振る舞いをスタッフが入念にチェックした。来賓の誘導係は、会場図を見ながら連携を図った。

 雨の影響で音楽隊の演奏は取りやめ、入退場も都道府県名のプラカーダーは行進せず、アナウンサーによる紹介だけに。チアダンスや和太鼓演奏など県民によるプログラムもできなかった。

 一方、有事に備え地震や急病人の発生を想定した訓練は、一部を省略したが、参加者の誘導や搬送手順といった対応を確認した。

 リハーサルを終え、式典全般を取りまとめる県競技式典課の島田充高(しまだみつたか)課長は「予定外の大雨の中でも一人一人がきっちりと動くことができた。本番では来場する方々におもてなしの心と栃木らしさを存分に見せていきたい」と話した。 

関係者らが式典の流れなどを確認した総合開会式リハーサル=24日午後3時、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

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