火起こし体験が人気 佐野で3年ぶり「くずう原人まつり」

火起こしを体験する来場者

 【佐野】嘉多山町の嘉多山公園で24日、「第33回くずう原人まつり」が3年ぶりに行われた。25日まで。

 祭りは「さの秀郷祭り」「たぬまふるさと祭り」と並ぶ市の三大祭りの一つとされる。新型コロナウイルスの影響で2020、21年は中止となった。今年は例年のプログラムを一部変更しての開催となった。

 24日は、一時あいにくの雨に見舞われたが、市内外から多くの人が訪れた。「古代火おこし体験」の会場、ひよこやウサギと触れ合える広場は大きなにぎわいを見せた。

 火起こしを体験した城北小3年津久井紺太(つくいかんた)君(9)は「簡単に見えたけど難しかった。火が付いた時はびっくりしたけどうれしかった」と笑顔で話した。

 夕方のオープニングセレモニーには、自民党の茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長や金子裕(かねこゆたか)市長が出席し、原人に扮(ふん)したスタッフによる火起こしの実演「原人パフォーマンス」などが行われた。

 社会人ビッグバンド「スウィング・トワイライト・ジャズ・オーケストラ」などによる「プレミアムジャズライブ2022」も開かれ会場を盛り上げた。

 主催するむらおこし実行委員会の奥沢昇(おくざわのぼる)委員長(72)は「一時は台風の心配もあったが無事開催できて良かった。皆さんの思い出となれば」と話した。

 25日は市内の学生による吹奏楽やダンス、市のご当地アイドル「SANOブランドール」のステージパフォーマンスなどが行われる「灼熱(しゃくねつ)のサンシャインライブ」や和太鼓演奏のステージもある。

オープニングセレモニーで行われた原人パフォーマンス
会場内の原人オブジェで遊ぶ来場者

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