雨でもできることを とちぎ国体リハ、ボランティアが座席清掃

観客席を掃除する人たち=24日午後2時5分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

 台風15号などの影響により雨の中で行われた24日の「いちご一会とちぎ国体」の総合リハーサル。宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎでは、予定されていた演目が次々と中止になる中、ボランティアの県民らがスタンドの清掃に汗を流した。雨でもできることを-。本番を控え、裏方の熱も高まっている。

 雨脚が強まった午後2時過ぎ。運営ボランティア30人と実施本部員10人がスタジアムの2階スタンドに集まった。会場周辺で清掃活動を予定していたSUBARU航空宇宙カンパニーの社員ら40人も加わった。

 ひさしがある座席を中心にほこりを拭き取り、通路の小さなごみを拾い集めた。40分ほどかけてスタンド1周分を回り終えた。

 参加した同社の大久保順也(おおくぼじゅんや)さん(43)は「大会に向け協力できてよかった。全国からの来場者たちを気持ちよく迎えたい」と語った。

 県の担当者は「手が回りにくい所にまで協力してもらえてありがたい。おもてなしの心で大会を成功させたい」と話した。

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