被爆者の想いをつなぐ企画展「わたしとヒロシマ」

原爆の悲惨さを訴え続けながら力強く生きる被爆者の人生を写真や映像などで伝える企画展が、広島市で開催されています。

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企画展「わたしとヒロシマ」を開いているのは、平和活動を進めているNPO法人「ANT-Hiroshima」です。

会場には、プロのカメラマンが撮影した10人の写真作品が並び、被爆を生き抜いた時の流れを感じさせます。

こちらは、6歳のときに爆心地からおよそ2.3キロで被爆し、国内外で体験を証言し続けている田中 稔子さんの肖像です。

6歳で被爆 田中 稔子 さん
「人類の共通の敵は、やはり核兵器です。世界全体が危機に陥ることですから、これを今こそ訴えて行きたいと思っています」

また世界に向けて被爆体験の証言を続け、去年以降に亡くなった2人の動画も視聴できます。

ANT-Hiroshima 渡部 朋子 理事長
「被爆者の方の生き方を通してヒロシマに出会って、特に若い方にこれからを生きる糧を得てもらいたいと願っています」

企画展「わたしとヒロシマ」は、入場無料で27日まで開かれています。

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