元気な泣き声、土俵に響く 鹿沼の神社で泣き相撲【動画】

力士役の氏子に掲げられ泣き声を上げる子どもたち=25日午後0時20分、鹿沼市樅山町

 栃木県鹿沼市樅山町の生子(いきこ)神社で25日、子どもの健やかな成長を祈願する国選択無形民俗文化財「生子神社の泣き相撲」が行われた。新型コロナウイルス禍のため3年ぶり。市内外から参加した約650人の子どもたちの元気な泣き声が土俵に響いた。

 午前9時に取組が始まり、呼び出しに名前を呼ばれた子どもたちは、次々と力士役の氏子に抱かれて土俵入り。「よいしょ」のかけ声とともに3度高く掲げられ元気な泣き声が上がると、両親や祖父母は動画や写真を撮りながら温かく見守っていた。

 宇都宮市金田町、会社員宮本洋夢(みやもとひろむ)さん(25)と妻の保育士ちはるさん(27)は、長男律夢(りつむ)ちゃん(1)の頭をなでながら「大声で泣いてくれてよかった。とにかく元気に育ってほしい」と笑顔で話した。

 今年はコロナ感染拡大防止の観点から参加人数を例年の約半数に制限。完全申込制で実施した。

力士役の氏子に掲げられ泣き声を上げる子どもたち=25日午後1時35分、鹿沼市樅山町

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