落ちアユを狙って…ふわりと網のアーチ 福井県の足羽川で11月まで投網漁

網が美しいアーチを描き、ふわりと舞う投網漁=福井県池田町松ケ谷の足羽川
投網にかかった落ちアユ。雌は子持ちでおなかが膨らんでいる=福井県池田町松ケ谷の足羽川

 福井県福井市美山地区と同県池田町を流れる足羽川上流で落ちアユの投網漁が行われている。ふわりと広がった網が「バシャン」と着水する音と、アユを追い込むため石をたたく「キンキン」という乾いた音が山あいに響いている。

 足羽川漁協の組合員らが浅瀬に入って網を投げ、先端が金属製の棒で石や水面をたたく。捕れるアユの体長は20センチ前後、一回で多いときには数十匹入る。大きさも量も例年並みという。

 漁は11月末まで。組合員の男性(47)は「釣りと違い、一度にたくさん捕れるのが醍醐味」と話し、何度も網を投げていた。

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