「国葬反対」市民ら訴え 宇都宮で有志20人が抗議デモ

安倍元首相の国葬反対を訴えてデモ行進する市民=25日午後、宇都宮市

 27日に迫った安倍晋三(あべしんぞう)元首相の国葬に反対する市民らが25日、宇都宮市中心部で抗議デモを行った。「国葬反対 今からでも中止」といったプラカードやのぼり旗を掲げ約20人が行進した。

 有志による「9.25国葬反対宇都宮デモ実行委員会」が主催。参加者はシュプレヒコールを上げながら、同市中央1丁目からJR宇都宮駅西口前の宮の橋付近までを歩き、国葬反対をアピールした。

 主催者の一人で県央在住、地方公務員石崎貴久(いしざきたかひさ)さん(50)は「反対論が強まる中、目に見える形で意思表示したかった。法的根拠もなく、巨額費用を投じるのはおかしい」と訴えた。

 参加した足利市、無職女性(72)も、安倍政権時代の森友・加計学園問題や桜を見る会などの疑惑を踏まえ、国葬を問題視。「岸田政権は国民の声を無視している」と批判した。

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