認知症理解訴え 美作でウオーク 支え合いの地域づくりアピール

認知症への理解を訴えて歩く参加者

 認知症への正しい理解を呼び掛ける「みまさかオレンジウオーク」(美作市主催)が22日、大原地域で行われ、ボランティアら約70人が支え合いの地域づくりをアピールした。

 市スポーツ医療看護専門学校の学生、認知症キャラバンメイトの地域住民、市職員らが、認知症啓発や支援のシンボルカラーであるオレンジの服やグッズを身に着けて参加。「認知症こころをつなぐまちづくり」と書いた横断幕を手に、市大原総合支所前から国道373号線沿いの約1.2キロを歩いた。

 認知症について学習している専門学校生(19)は「接してみないと分からない面もあるだろうけど、笑顔で話を聞いてあげたい」。祖母が認知症という別の専門学校生(19)は「認知症の人が生きがいを見つけて楽しく生涯を送れるようサポートしたいし、当事者や家族、支援者らが集まるコミュニティーの場も地域で広がってほしい」と話した。

 みまさかオレンジウオークは世界アルツハイマー月間(9月)に合わせて2020年、市中心部で初めて取り組んだ。悪天候の影響で2年ぶりとなった。

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