岡山市中心部で30日に開幕する現代アート国際展「岡山芸術交流2022」を盛り上げようと、市などでつくる実行委が初めて募った「公募事業」に6件が決まった。JR岡山駅東口広場の噴水に映像を投影して地球儀を出現させたり、街歩きを促すグルメマップを配ったりする。いずれも11月27日までの会期中に展開する。
岡山駅東口広場の噴水のイベントは、展覧会のタイトル「僕らは同じ空のもと夢をみているのだろうか」をプロジェクションマッピングで視覚化する。グルメマップには、芸術監督を務めるタイの美術家リクリット・ティラヴァーニャさんや地元ソムリエお薦めの飲食店を載せ、県内外からの来訪者に岡山の食文化を紹介する狙いもある。
他に、拡張現実(AR)技術を使ったショートムービーを制作するワークショップ▽アートプロジェクトをテーマにしたトークイベント▽哲学トークライブと芝居上演会▽展覧会への参加作家に焦点を当てたワークショップ―を採択した。
6件の詳細や参加の申し込み方法は、展覧会の公式ホームページにリンクするウェブサイトや交流サイト(SNS)で随時発信する。
公募事業には県内外の団体・個人から15件の応募があり、地域活性化に寄与するかなどを基準に実行委が選考した。1件当たり最大30万円を助成する。実行委事務局は「展覧会を広め、作品への理解を深められる企画がそろった。思い思いに楽しんでほしい」としている。
展覧会は旧内山下小を主会場とし、その周辺の岡山城、後楽園、市立オリエント美術館など10カ所に約60作品を展示する。