「土谷棚田の火祭り」4年連続中止 松浦・福島

 松浦市福島町の地域活性化団体「ふくしまおいどんが町づくり会」(吉永浩幸会長)は、10月9日に予定していた「土谷棚田の火祭り」を中止すると明らかにした。中止は4年連続。
 火祭りは「日本の棚田百選」に選ばれている「土谷棚田」の景観をPRしようと、土谷地区の有志が2003年から始めた。稲刈り後の棚田を約3千個の灯籠で照らす幻想的な風景が話題となり、市内外から見物客が訪れていた。一時、途絶えたが、同会が12年に復活させた。19年は台風の影響で、20、21年は新型コロナ禍で中止した。
 同会は今年7月、4年ぶりの開催を決定し、準備を進めていた。しかし、見物客に対するコロナ対策の不安や、祭り自体に反対する意見が同町内からあり、今月12日に開催を断念した。吉永会長は「町全体の合意が十分に取れなかった。来年は開催できるようしたい」と話した。


© 株式会社長崎新聞社