岡山県の伊原木隆太知事は29日の定例記者会見で、西日本豪雨の被災者向け建設型仮設団地のうち県内で唯一となっていた「二万仮設団地」(倉敷市真備町上二万)を撤去する見通しとなったことについて「入居者の懸命の努力で生活再建が果たされたことは感慨深い」と述べた。
伊原木知事は民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設」には現在も7世帯17人が暮らしていることに触れた上で「建設型仮設住宅は非常に象徴的なものだ」として思いを語った。みなし仮設の入居者に対しては「引き続き県として支援に取り組む」との考えを強調した。
建設型仮設住宅は2018年7月の豪雨後、県などが倉敷市に6カ所、総社市に2カ所の計8カ所を整備。入居者の退去に伴って順次撤去され、最後に残る二万仮設団地も今月28日までに全員が退去した。県は10月中旬にも撤去工事に入る見通し。