興除地区 マルシェで盛り上げよう 岡山、住民ら10月2日初開催

マルシェの会場となる興除神社。右が中村代表

 岡山市南区の興除地区の住民有志は10月2日、興除神社(同中畦)で初めてマルシェを開く。岡山藩の児島湾干拓で興除地区が誕生した1823年から来年で200年を迎える記念事業の一環。地元の歴史に光を当て、次世代につなぐ活動の第1弾とする。

 マルシェには地元の飲食店など10団体が出店。唐揚げ、シフォンケーキ、焼き菓子といったグルメやドリンクを提供する。ステージも設け、備中開山太鼓保存会の演奏、興陽高生徒によるダンスや書道のパフォーマンスが繰り広げられる。

 記念事業の柱は干拓をテーマにした演劇の制作。興除地区出身の俳優・後藤勝徳さん(44)監修の下、住民たちが手作りし、2023年末に上演する計画という。マルシェは地域の交流を深めるとともに演劇を広く周知する狙いがある。

 このほか、干拓に私財を投じた地元の豪商・岩崎利兵衛を顕彰する新聞や、節目をPRするのぼり作りにも取り組んでいる。

 マルシェを企画した「興除向上委員会」(愛称・kojo―kojo)の中村浩之代表(52)は「節目を機に住民の一体感をさらに高め、先人への感謝を共有しながらより明るいまちにしていきたい」と話している。

 マルシェは午前10時~午後3時。問い合わせは委員会のメール(kojokojo1823@gmail.com)。

マルシェをPRするチラシ

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