閉店から2年が経つ広島・福山市の大型複合商業施設・旧「エフピコRiM」の1階がリノベーションされました。あす9月30日の部分開業を前に内覧会が開かれました。テーマは、「都市の中の小さなまち」です。
【写真を見る】「iti SETOUCHI」 あす 部分開業 “まちとの連続性” 広島・福山市 旧エフピコRiM
福山市中心部にある旧エフピコRiMの建物1階を活用して、30日、オープンするのが、「iti SETOUCHI」です。地元の電気設備会社・福山電業が運営します。
コンセプトの1つが、「まちとの連続性」です。外と中を回遊できるよう館内に東西を貫く歩道を設けました。
1階の広さはおよそ5300平方メートルです。
公園のような空間にしようと、フロアの半分はパブリックスペースとして活用され、テーブルやイスは誰でも自由に利用できます。
福山電業 島田 宗輔 社長
「今回、半分開業とさせていただきました。できあがったものを見る・楽しむというよりは、この場所がどんなコンセプトで、どんな余白があるのかというのをぜひ注目してもらいたい」
この施設では、1992年に「福山そごう」が開業したものの、2000年に閉店。
その後、市が建物を26億円で取得しました。2013年からは、エフピコRiMとして営業していましたが、2年前、老朽化などを理由に閉店しました。
再生への新たな一歩となった iti SETOUCHI では、「都市の中の小さなまち」として、にぎわい創出を目指します。
個性豊かな専門店や飲食店を集めました。
オフィスやミーティングルームも借りることができます。
工房として使える「DIY Studio」にシェアキッチン、展覧会などの催しができるスペースも用意されています。
このほか、ダンススタジオや多目的ルームなど多種多様なライフスタイルに合わせた施設へと整備されました。
福山電業 島田 宗輔 社長
「いろんな方が集まれる場所として、ここが機能することで、にぎわいが取り戻せる。そして、これまで福山駅前に縁のなかった方が福山を訪れるきっかけになればいいなと」
今後、コワーキングスペースや複数の飲食店が開業する予定で、屋外の空きスペースも活用されるということです。