芸術交流 作家28組の作品多彩 岡山、30日の開幕前に内覧会

参加作家たちを紹介する県天神山文化プラザのインデックス展示

 岡山市中心部を3年に1度、現代アートで彩る「岡山芸術交流2022」(市、県などでつくる実行委主催)が30日開幕する。29日は報道向け内覧会があり、インスタレーションや映像など13カ国の作家28組の多彩な作品が披露された。

 旧内山下小(同市北区丸の内)を主会場に、1キロ四方に収まる林原美術館や市立オリエント美術館など10会場に約90点を展開する。

 県天神山文化プラザ(同天神町)では「インデックス」と称し、アーティスティックディレクター(芸術監督)を務めるタイの美術家リクリット・ティラヴァーニャさんが選んだ参加作家を紹介。鈴を組み合わせた楽器のような立体や、サーモグラフィーで人体を感知した映像など、人との関わりをテーマにした作品が目を引く。

 旧内山下小の校庭には芝が張られ、展覧会のタイトルが青々と浮かび、体育館には滑って遊べる巨大な彫刻作品や市民が日替わりでパフォーマンスする大理石のステージも登場した。

 この日の記者説明会で、リクリットさんは「新型コロナウイルス禍で作家の岡山入りが遅れたものの、素晴らしい作品がそろった。多くの人が目と心を開き、アートと親しくなる一歩を踏み出してくれたらうれしい」と話した。

 会期は11月27日までの51日間。16、19年に続く3回目の開催で、前回は延べ約31万人が訪れた。

© 株式会社山陽新聞社