コロナ集団感染「山あげ祭」反省 関係者の事前検査徹底を 那須烏山

山あげ祭の前夜祭=7月21日

 栃木県那須烏山市の山あげ祭実行委員会は28日夜、烏山公民館で今夏の「山あげ祭」の反省検討会を開き、祭り関係者に新型コロナウイルス集団感染が確認されたことを踏まえた今後の取り組み方針として、事前に関係者のPCR・抗原検査を行うことなどを決めた。

 関係者約60人が出席。実行委事務局の市商工観光課が関係者から聴取した意見などを基に作成した取り組み方針案を、全会一致で決定した。

 方針では、関係者の事前検査のほか、感染状況によっては開催中でも祭りを中止することを定めた。祭りの中心的な担い手である6町と山あげ保存会芸能部会から安全管理者をそれぞれ選任し、実行委が速やかに情報を集約する仕組みも整える。

 7月22~24日に開かれた山あげ祭を巡っては、開催後に若衆ら関係者140人以上の集団感染が確認された。3年ぶりの有観客開催となる中、関係者の事前検査未実施、マスク着用不徹底などが反省点として指摘されていた。

取り組み方針を協議した反省検討会

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