佐世保市「おくやみコーナー」設置 10月3日から 必要な手続きの窓口案内

 長崎県佐世保市は10月3日から、家族が亡くなった際に必要な行政手続きの窓口を案内する「おくやみコーナー」を本格稼働する。事前に必要な手続きを市が調べ、遺族は必要な部署を効率的に回ることが可能になる。
 市は昨年2月から「おくやみコーナー」を試行的に運用していた。市によると、死亡届け出後の手続きは保険や年金関係のほか、市民税や資産税などの税関係、介護や子育ての福祉関係、農林関係など多岐にわたり、手続きの数は故人によって変わるという。このため、遺族はどこの部署でどのような手続きが必要か分からず、大きな負担になっていたという。
 コーナーは市役所1階に設置。遺族が電話で事前に予約をすると、担当職員が各部署に必要な手続きがないか照会する。遺族が来庁した時には必要な手続き先を一覧にして渡し、効率的に手続きできる。
 死亡後の必要な手続きの概要や、コーナーの利用方法などをまとめた冊子「おくやみハンドブック」の配布も始める。市戸籍住民窓口課は「遺族の負担軽減につなげていきたい」としている。予約専用電話は(電0956.37.9138)。


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