映画『その声のあなたへ』舞台挨拶 スクリーンを通して改めて内海賢二の大きさを感じた

声優・内海賢二に迫ったドキュメンタリー映画『その声のあなたへ』公開舞台挨拶が、本作にも登場した野村道子、かないみか、勝杏里、谷山紀章、逢田梨香子、そして監督の榊原有佑を迎え、葵あずさMCにて行われた。

この映画の企画を聞き野村は「息子とも誰が観るのだろうと話していましたが、映画を観た方からも感動したと言っていただけ嬉しかったです。」と戸惑いもあったという、しかし谷山は「内海賢二さんだから当然でしょうと思いました。出来上がった映画を観て監督が内海賢二という人物像を大きなスクリーンで知らしめたかったという意思を感じ、内海賢二の子分として嬉しかったです。」と驚きはなく映画からの監督の想いを感じ感動したということだった。

監督の榊原は「撮影前にいろんな方に内海賢二さんについて伺いそのお話から愛情・リスペクトを感じ、不安もありました。今は堂々と映画を作りましたとお伝えできるなと感じています。僕なりの内海賢二さんに対しての感謝を伝えたいという思いを込めて作りました。」と制作していく中での心情の変化を語った。

内海賢二という人について聞かれ、妻でもある野村は「私は夫婦としても過ごしてきましたが、子供の頃がどういう風に過ごしていたのかは知らない部分もありました。この映画を観て私の知らない部分を知ることをできました。」と内海との思い出を話した。かないからは「声の仕事や舞台の仕事をご一緒させていただきましたが、いつも道子さんのことを思っている方でよくお話をされていました。」と愛妻家としての内海の姿を語った。勝は「現場を良くすることを心がけていられたのでした。その姿を一生追いかけていきたいと思います。」と内海への尊敬の念は今も変わっていないという。蓬田は「想像以上にお茶目でチャーミングな方だったなと親近感を感じました。」映画を通して感じた内海に対してのイメージを口にした。

本作は内海賢二を通して声優業界の軌跡を辿る物語となっている。 映画『その声のあなたへ』は本日9月30日(金)より全国公開される。 [REPORT:柏木 聡(LOFT/PLUS ONE)]

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