来春のセンバツにつながる秋の岡山県高校野球大会(山陽新聞社後援)は24日、倉敷市のマスカットスタジアムなど3球場で開幕し、1回戦4試合、2回戦3試合が行われた。2回戦では光南が4番木山のサヨナラ打で作陽を撃破。倉敷商は7点ビハインドから就実を逆転し、関西は城東にコールド勝ちを収め、それぞれ8強入りを決めた。
1回戦では笠岡工が前回出場した1995年以来となる白星を挙げ、勝山は延長の末、津山工との県北勢対決を制した。このほか、岡山東商、玉島商が初戦を突破した。
第2日の25日は同スタジアムと倉敷市営で2回戦の残り5試合があり、8強が出そろう。今大会の上位3校はセンバツの選考資料となる中国大会(10月28日開幕・広島県)の出場権を得る。
▽2回戦
作陽
020101000|4
000000311x|5
光南
【評】光南がサヨナラ勝ち。同点の九回、新宮のバント安打と盗塁などで2死二塁とし、木山が左越えに決勝打を放った。七回は新宮、藤田の連続適時打で3点。八回は石川が同点打を放った。
作陽は主戦田村が好投し主導権を握ったが、4四球が絡んだ七回の失点が悔やまれる。
倉敷商
000040121|8
241000000|7
就実
▽三塁打 山下、三宅▽二塁打 田淵▽暴投 和田、頓宮
【評】倉敷商が7点差を逆転した。五回、藤本の適時打と山下の3点三塁打で4点を奪い反撃。八回に三宅の適時三塁打と暴投で追い付き、九回1死満塁で再び三宅が勝ち越し右前打を放った。
就実は頓宮の2本の適時打など三回までに10安打7得点もリードを守り切れなかった。
関西
040226|14
100000|1
城東
(六回コールド)
▽三塁打 川合、百武、三舩▽二塁打 奥田
【評】関西が圧倒。16安打の打線は二回、川合の右越え三塁打を足場に1死満塁とし、羽原、桜井の連続適時打に敵失が絡んで4点。六回も百武の3点三塁打などで突き放した。主戦奥田は5回1安打1失点と危なげなかった。
城東は一回、三舩の三塁打と在本のスクイズで先制したのが唯一の見せ場だった。
▽1回戦
一宮
1000010|2
0051021x|9
笠岡工
(七回コールド)
▽本塁打 竹井
▽三塁打 中野▽二塁打 中野、三村2▽暴投 福岡2、市川、森▽ボーク 福岡2
【評】笠岡工が13安打を放ち、快勝した。0―1の三回、7番竹井の左越え3ランなど打者9人の猛攻で5点を奪って逆転。四回以降も攻撃の手を緩めず、得点を重ねた。左右3投手の継投も決まった。
一宮は中野の適時打で先制したが、その後は六回の1点にとどまった。
勝山
0000000206|8
0000020000|2
津山工
(延長十回)
▽二塁打 大倉、田村
【評】勝山は同点の延長十回に5安打を集中し、大量6得点。先頭梶原の右前打を足場に無死満塁と攻め、赤岩、大倉の連続適時打や敵失にも乗じて畳み掛けた。主戦左腕山本俊は9回10奪三振、2失点と力投した。
津山工は被安打11の先発宍戸が自責点2と粘ったが、6失策が響いた。
岡山東商
100005020|8
000000140|5
商大付
▽本塁打 前川、角田
▽二塁打 柴田、洙田▽暴投 竹内、角田2
【評】中軸が5打点を挙げた岡山東商が商大付の追撃を振り切った。一回に柴田の右前適時打で先制し、六回には前川の2点本塁打などで5点。八回には三宅、洙田の連続適時打で突き放した。
商大付は七、八回に5点を返す粘りを見せたが、九回1死満塁の好機で後続が倒れた。
玉島商
000000030|3
100000001|2
興譲館
▽二塁打 藤原、栄、長谷川▽暴投 川上
【評】玉島商が接戦を制した。1点を追う八回無死一塁で森本の左前打が敵失を誘い、一走藤田が一気に生還。野口の中前打と三宅のスクイズで2点を勝ち越した。主戦右腕川上は無四球完投。
興譲館は九回無死一、三塁から併殺の間に1点を返したが、及ばなかった。