地域振興や活性化へ 上越市内7店舗で提供開始 上越の新名物「さかきん発酵鍋」

 上越の新名物として開発された「さかきん発酵鍋」の提供が9月30日から、上越市内の飲食店7店舗で始まった。開発した上越発酵鍋開発普及実行委員会では、発酵を売りにした他地域との差別化を図り、宿泊客をターゲットにして、地域振興や地域活性化につなげたい考えだ。

提供開始日にデュオ・セレッソで開かれたイベント。120人が参加し、2種類の鍋を味わった

 「発酵学の父」とも称される坂口謹一郎博士の出身地で、「発酵のまち」上越、並びに妙高、糸魚川3市の食材、発酵食品を取り入れた鍋料理。地元産の酒かすをベースに、味はみそとトマトの2種類。具材は魚介から肉、野菜まで、店ごとにさまざまな工夫が凝らされている。
 このうち、同市西城町3のデュオ・セレッソでは同日夜、「さかきん発酵鍋を楽しむ会」が開かれ、120人が2種類の鍋を味わった。参加した公務員の40代男性は「トマトと酒かすがマッチしていておいしかった。今後も継続していければ、名物となるかも」と期待した。
 開発普及実行委員会の神田和明委員長(62、岩の原葡萄園社長)は「上越は何でもおいしいが、インパクトのある名物がない」と開発の経緯を説明。「新名物として、10年かけての定着を目指す。新たな参加店も増やしていきたい」と話した。
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