違法薬物の恐ろしさ 高校生描く 岡山で啓発ポスター原画展

薬物乱用防止啓発ポスターの原画が並ぶ会場

 岡山県麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動(11月30日まで)に合わせ、県が高校生から募集した2022年度啓発ポスターの原画展が、JR岡山駅地下通路のエキチカひろばで開かれている。7日まで。

 7校から寄せられた43点の作品と、このうち上位2賞の作品を採用したポスター2点を展示。「みんなやってるよ」などの誘い文句に「甘い言葉にだまされないで」のメッセージを付けて薬物が身近にある危険性を訴えたり、大麻使用者を鉄格子が取り囲み、依存から逃れられない恐ろしさを表現したりした作品が並ぶ。

 体がむしばまれる若者の姿を描いて出品し、家族と見に来た高梁城南高2年の女子生徒(17)は「違法薬物にいったん手を出すとやめられなくなり、命に関わるケースもあることを多くの人に理解してもらいたい」と話した。

 県によると、大麻の所持や栽培などで県警に昨年摘発された人は過去最多の83人。うち8割を若者が占めているという。

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