創業111年… 呉発祥のセーラー万年筆 「ペンの船出」 新工場 完成

広島県呉市が発祥の「セーラー万年筆」の新しい工場棟が完成し、起工式がありました。

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セーラー万年筆は、創業111年…。日本で初めて国産万年筆(14金ペン)を製造しました。

広島工場は、建築から70年以上経過した建物もあり、老朽化が進んでいたため、去年から敷地内に分散している17棟のうち12棟を集約して新たな工場棟を建設していました。

特徴的なのは、そのデザインです。

工場棟の正面は万年筆のペン先…。奥の青い建物は船をイメージしていて、「ペンの船出」を表現したデザインとなっているということです。

セーラー万年筆 町 克哉 社長
「セーラーですから船っていうイメージがあって、海とともに生きるという意味あいでセーラー、船、それとペン先をかけ合わせて、すごくうま手いデザインができたなと」

工場棟には万年筆の製造ラインのほか、研究施設などが設置されます。

総工費はおよそ16億8000万円、鉄筋2階建てで、延べ床面積はおよそ4800平方メートルです。

4年前の西日本豪雨で工場に土砂が流れ込み、3週間、操業ができなかったことから工場棟はおよそ75センチかさ上げをして、災害に強い設計になっています。

セーラー万年筆は、工場棟に機器などを搬入したあと、来月下旬ころから稼働させたいとしています。

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