良型の金魚を育成 9日の即売会控え水揚げ 板倉区関田の田村さん

 板倉区関田で3日、耕作放棄地を利用し養殖した金魚の水揚げが行われた。ぷっくりとした金魚が網で大量に水揚げされ、色や大きさ、尾びれの形などによって選別された。

養殖池から水揚げした金魚は大きさや色などによって選別される

 養殖しているのは同区上関田の田村昌司さん(67)。7年ほど前から光ケ原高原のふもとに数カ所養殖池を整備して金魚を育て、インターネットなどで販売している。
 田村さんが育てる金魚は、だるまのような丸い魚体と三つに割れた尾びれ、赤、白、黒などの豊富な色が特徴。今年の夏は暑い日が続き、水温の上昇など金魚への悪影響が心配されたが「山から冷たい水が流れ込むので、暑さの影響はなかった。今年は良型のものが多く出た」と話す。
 上越市や南魚沼市の金魚愛好家が池を訪れ、水揚げ作業や網を逃れた金魚をたもですくう手伝いをした。上越市内の金魚愛好家の男性は「たもですくう作業が、とても楽しい」と話していた。
 田村さんは9日午前9時30分から午後3時まで、しみず屋(同区山部)で金魚の店頭販売を行うことにしている。

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