コオロギ? いや黒バッタ! 川崎の兄弟が希少種発見 白やピンクより珍しい 「ワクワクした」

多摩川河川敷で黒いバッタを発見した拓真さん(左)と健吾さん=川崎市川崎区

 川崎市川崎区の多摩川河川敷で、近くに住む小学生の兄弟が全身が黒いバッタを発見した。専門家によると、色素異常の可能性が高く、珍しいという。

 発見したのは、小学5年の和田拓真さん(11)と小学2年の健吾さん(8)。9月11日夕、河川敷で虫取りをして遊んでいたところ、草むらで黒い虫を発見。「コオロギかな」と思って近づくと、バッタに似ていた。虫かごに入れて帰宅し、インターネットで検索して調べると、黒いバッタは珍しいことが分かった。

 「すごいものを発見したと思って、ワクワクした」と拓真さん。健吾さんは「ぴょんぴょんと元気よく跳びはねて、見てて楽しい」と笑顔で話した。

 横須賀市自然・人文博物館の内舩俊樹学芸員は「多くの個体が集まって密度が高い環境では黒くなる性質があるけれど、それにしては色が濃いので違う。色素異常で白やピンク色になるケースもあり、黒はそれらより珍しい」と話している。

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