浜松市や磐田市などで水道水にかびのような“異臭”放つ物質含まれる 健康への影響なし 静岡県が発表

静岡県は、浜松市など遠州地域に供給している水道水に、異臭を放つ物質が含まれていたと発表しました。この水を飲んだとしても健康への影響はないとしています。

静岡県は10月6日、浜松市や磐田市など遠州地域の5市町に供給している水道水に異臭を放つ物質が含まれていたと発表しました。物質は「2—メチルイソボルネオール」と呼ばれるもので、かびのような臭いを放ちますが、県は摂取したとしても健康への影響はないとしています。

9月14日、利用者から「水道水から異臭がする」と報告を受け、調査を行ったところ、寺谷浄水場の天竜川からの取水に植物プランクトンが発生させた「2—メチルイソボルネオール」が検出され、これが原因とみられています。希釈することで異臭は抑えられるとみられ、現在は他の川からの取水を増やすなどの対応を取っています。

過去に似たような事例の発生はなく、県は原因究明に努めるとしています。

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