岡山女児虐待 検証報告へ最終協議 市有識者会議 11日提出、公表

岡山市役所

 岡山市で1月、日常的に虐待を受けていたとされる真愛(まお)ちゃん=当時(6)=が死亡した事件で、市の有識者会議は6日、真愛ちゃんを巡る市側の対応を分析した検証報告書の取りまとめに向け、最終協議を行った。報告書は11日、大森雅夫市長に提出して公表する。

 委員6人のうち5人が非公開で協議した。終了後、座長の中原隆志弁護士は記者団に、虐待に対応する市こども総合相談所(児相)について「情報収集能力に限界があった」と指摘。職員1人の担当件数に上限を設けるなど報告書に盛り込む再発防止策には実効性、具体性を持たせたことを明らかにした。

 協議は2月に始まり7回目。これまでに、真愛ちゃんへの虐待のレベルを最も軽い「軽度」として一時保護を2週間で解除した児相の判断などを問題視してきた。

 事件では逮捕監禁致死罪などで母親(34)、交際相手(39)の両被告が起訴された。

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