公立学校教員採用試験 過去最低倍率2.0倍 511人合格

 長崎県教委は7日、2023年度の公立学校教員採用選考試験の結果を発表した。5校種に計1014人が受験し511人が合格。倍率は2.0倍(前年度比0.3ポイント減)と過去最低を更新した。
 合格者数と倍率は▽小学校254人、1.3倍(同0.1ポイント減)▽中学校137人、2.0倍(同1ポイント減)▽高校65人、3.9倍(同0.7ポイント減)▽特別支援学校33人、2.1倍(同0.3ポイント増)▽養護教諭22人、4.1倍(同0.4ポイント減)。
 科目別で最も倍率が高かったのは高校日本史の16.0倍。高校数学と高校化学がいずれも10.0倍、高校保健体育が7.0倍、高校物理と高校美術が6.0倍-と続いた。
 県教委によると、前年度は1066人が受験し463人が合格。倍率は2.3倍だった。近年の定年退職者数は400人前後。県教委は倍率低下について「教員を目指す人が減っているのもあるが、採用者数も増えている。志願者を増やしていけるよう方法を検討したい」としている。

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