〈妙高市長選〉2氏の観光政策は 説明聞き質疑応答 妙高高原温泉郷旅館連合会

 任期満了に伴う妙高市長選(23日告示、30日投開票)は、同市の主要産業である観光が論戦テーマの一つになっている。妙高高原温泉郷旅館連合会は5日、市長選への立候補を予定している2氏に観光政策を聞いた。
 立候補予定者は、妙高市議の宮澤一照氏(56)と前妙高市課長の城戸陽二氏(55)。時間をずらし、別々に聞く形を取った。会場の旅館に約30人が集まった。
 宮澤氏は、観光地の景観を損なう廃屋の整理をはじめ、固定資産税見直しやスキー場支援に取り組むことを説明。グリーンシーズンの誘客に関し、妙高山を売り込んでいく考えを示した。
 同市の観光地域づくり法人について「解散すべき」とし、「上越と一緒にやる方向に持っていくことが大事。イニシアチブは妙高が取る」と述べた。
 城戸氏は「行政がやらなければいけないのは環境の整備」と強調。政策に掲げるスノーリゾートの推進について、スキー場のリフト券統一や移動の利便性を高めることを説明した。「国、県の力を借りながらやっていきたい」と述べた。
 グリーンシーズンに関し、健康増進や探究学習で首都圏からの受け入れなどを図る考えを示した。
 旅館の人手不足対策をめぐり、宮澤氏はセントラルキッチン、城戸氏は特定地域づくり事業協同組合制度の活用を挙げた。
 両氏1時間ずつ行われ、妙高高原駅の改築や杉野沢のリゾート開発計画などでも質疑応答した。

© 株式会社上越タイムス社