山陽と創志が決勝へ 秋の岡山県高校野球第5日

倉敷マスカットスタジアム

 秋の岡山県高校野球大会(山陽新聞社後援)第5日は8日、倉敷市のマスカットスタジアムで準決勝があり、山陽と創志学園が決勝に進み、中国大会(28日開幕・広島県)出場を決めた。山陽は3年ぶり4度目、創志学園は5年連続10度目。

 山陽は4―3で倉敷商に競り勝った。4番の渡辺が先制、勝ち越し打を放ち、西野―井川の継投で相手の反撃をしのいだ。創志学園は学芸館との乱打戦を13―8で制した。2点を追う九回に竹本、森、亀谷の3連続適時二塁打などで一挙7点を奪った。

 最終日の9日は同スタジアムで、中国大会出場の最後の1枠を争う倉敷商―学芸館の3位決定戦(午前9時開始)に続き決勝が行われる。

 ▽準決勝

倉敷商

001010010|3

10120000X|4

山陽

▽二塁打 津本、西野

 【評】山陽は4番渡辺が一、三回に2打席連続適時打を放ち、主導権を握った。四回は西野、湯浅の連続長短打で好機をつくり、田内の適時内野安打などで加点。投げては先発西野が6回、井川が3回を粘投し、リードを守り抜いた。

 倉敷商は継投で接戦に持ち込んだだけに、津本の適時二塁打で1点差とした後の八回1死三塁など終盤の逸機が惜しい。

創志学園

000040027|13

020000420|8

学芸館

▽三塁打 太田▽二塁打大村、竹本、森、亀谷、坂元、吉田

 【評】28安打が飛び交う打撃戦は先発野手全員安打、打点の創志学園が上回った。6―8の九回無死一、二塁で竹本が左中間を破る同点二塁打。森、亀谷が連続適時二塁打で続き、上田の適時打や大村の犠飛も出て一挙7得点で勝負を決めた。

 学芸館は七回に藤原と代打吉田、中村の適時打で再逆転し、八回も突き放したが、最後に投手陣がつかまった。

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