「料理の神様」に奉納 3年ぶり庖丁式 小山の高椅神社

古式にのっとってタイを裁いた庖丁式

 【小山】「料理の神様」として信仰を集める高椅(たかはし)の高椅神社で8日、秋季例大祭が開かれ、3年ぶりに庖丁(ほうちょう)式が行われた。笙(しょう)や笛などによる雅楽が演奏される中、公家装束姿の庖丁人が古式にのっとり、直接手で触れずにタイをさばいた。

 庖丁式は、日本調理師連合会と県日本調理技能士会が実施。同技能士会会長で「鬼怒川グランドホテル夢の季」の須貝和司(すがいかずし)取締役総料理長が庖丁人を務めた。須貝料理長は「良い緊張感を持ってできた。歴史ある儀式をやらせていただき、身の引き締まる思い」と話した。

 同神社の塚原一男(つかはらかずお)責任総代代表は「盛大に終わったことをうれしく思う。今後も継続していきたい」としている。

 この日は太々神楽奉納や「絹ふるさとまつり」も行われた。

古式にのっとってタイをさばいた庖丁式

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