力士に抱えられ赤ちゃん大泣き…中には笑う子も 福井県護国神社で成長願う「泣き相撲」

力士に抱き上げられ泣き叫ぶ赤ちゃん=10月10日、福井県護国神社

 赤ちゃんの健やかな成長を願う「ふくい泣き相撲」は10月10日、福井県護国神社(福井市)で開かれた。家族が見守る中、力士に抱えられた赤ちゃんは会場いっぱいに元気な泣き声を響かせた。

 福井県護国神社崇敬会が開催し、今年で13回目。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなった泣き相撲には、生後6カ月から1歳半くらいの約170人が参加した。福井県出身の湊川親方(元小結大徹)が特別審査委員長を務め、放駒部屋の力士2人が赤ちゃんを抱えた。

 家族が付けた「しこ名」が読み上げられ、東西から法被姿の赤ちゃんが土俵入り。力士が大きな声を上げて驚かすと、お互いに「ぎゃー」と泣き叫び熱戦を繰り広げた。中には泣かずに笑う子や、じっと力士の顔を見つめる“つわもの”もいて、会場は終始、温かな雰囲気に包まれていた。

 泣かなかったという7カ月の男の子の母親(33)は「我慢強い子で、泣かなかったけど良い思い出になった。健康に育ってほしい」と笑顔で話した。

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