特別仕様の「やくも」特急券発売 14日から、運行開始50年記念

国鉄時代の「やくも」をデザインした台紙のイメージ

 JR西日本は、岡山―出雲市間を結ぶ特急「やくも」の運行開始50周年を記念し、鉄道の日の14日から特別仕様の特急券を発売する。古きよき時代の鉄道をテーマに同社が展開しているキャンペーンの一環。

 特急券は、岡山―出雲市間の自由席往復切符。出雲市行きは区間や金額をあらかじめ印字している「常備券」、岡山行きは目的地を手書きで記す「補充券」の様式で製作。いずれも券売機が普及した現在では見る機会が少ない貴重な切符という。国鉄時代のクリーム色の車体がデザインされた二つ折りの台紙(縦19センチ、横33センチ)とセットで販売する。

 価格は4840円で、1人5セットまで購入できる。岡山、新見駅などやくもが停車する5駅や同社のオンラインショップで来年2月末まで取り扱う。

 やくもは国鉄時代の1972年、山陽新幹線の新大阪―岡山開業に伴って誕生した。

「常備券」様式の特急券のイメージ

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