“崖っぷち”で乾杯…福井県屈指の観光地、東尋坊で夜酒場10月15日初開催 お酒や海鮮焼き、帯のまち流しも

今年3月の「東尋坊マルシェランド」でにぎわう商店街。10月15日は初めて「夜酒場」イベントが開かれる

 夜も東尋坊に―。福井県坂井市の東尋坊まちづくり株式会社は10月15日、お酒をテーマにしたイベント「Tojinbo Night場~東尋坊de夜酒場~」を開く。東尋坊を舞台にした夜の催しは初の試みで、伝統の三国節に合わせて踊る「帯のまち流し」も初めて繰り広げられる。新しい夜の“カタチ”を創出する狙いがあり、商店街と連携して県内屈指の観光地の魅力や三国の文化をアピールする。

 夜間の観光資源を掘り起こし周辺地域を含めた商店街の活性化につなげる「ナイトタイムエコノミー」の取り組みで、福井県、坂井市の補助を受け企画する。新たなにぎわいを夜間に創出する企画に賛同した東尋坊商店街の若手店主らが実行委員会を立ち上げ、準備を進めてきた。

⇒美しすぎる幻想空間…10月15日まで

 会場は商店街通りの約40メートル区間。キッチンカーや露店10店舗が並び、各種アルコールのほか、サザエやホタテ、イカなどの海鮮焼き、牛串焼き、直送野菜のピクルスなど約25種のグルメが楽しめる。商店街の一部店舗も出店する。約200席とテーブルを用意し、岩場に流れ着いた流木を再利用した色とりどりのランタンを置き、酒場の雰囲気を演出する。

 催しは午後4時~同9時半。オープニングとして帯のまち流しが披露され、三国祭囃子初香会が率いる総勢約60人が商店街の通りを優雅に踊り流す。同4時から東尋坊観光交流センター前を出発し、岩場テラスで輪踊りを行う。

 商店街の店主で、実行委員長を務める佐藤友紀さん(35)は「東尋坊の夕から夜にかけて、雰囲気やロケーションが楽しめる空間を創出することで、活気が出て商店街の元気にもつながる」と話し、「観光客はもちろん、地元の市民が気軽に立ち寄り、楽しめる催しにしたい」と意気込む。

 当日はえちぜん鉄道あわら湯のまち駅から三国港駅経由で、東尋坊までの無料シャトルバスを往復運行する。始発は午後4時半。最終は東尋坊を同9時55分に出発する。

 夜酒場のイベント当日は、野外ヨガ教室も開かれる。詳細、申し込みは東尋坊まちづくり会社のホームページから。

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