「父の土地だと認識していた」沼津市議が“市有地”を“有料駐車場”として貸し出す 指摘うけ使用やめるー静岡・沼津市

静岡県沼津市の市議会議員が自宅の敷地に隣接する沼津市の土地を有料の駐車場として貸し出していたことがわかりました。市議はブログで「敷地全面が父の土地だと認識していた」としています。

渦中の人となっているのは、山下富美子沼津市議(69)です。沼津市によりますと、山下市議は自宅の敷地に隣接する市が所有する土地を月極駐車場として有料で複数の人に貸していました。

問題となっている土地は、山下市議が所有する土地に挟まれた車2台が停められる部分です。この土地は約30年前、橋の幅を広げる工事の際に別の所有者から市に売却されたということです。

2022年8月に、「山下市議が市の所有する土地に不法に私物を置いている」と手紙による匿名の通報があり市などが調査したところ発覚しました。

山下市議は、ブログで「父親の代に橋の拡張において用地買収に応じましたが、土地代金の一部を現金でなく代わりに土地であてがわれたものであると認識していました。沼津市は約30年前、その敷地全面をアスファルト舗装し駐車場のための白いラインまで引いてくれていたので、敷地全面が父の土地だという認識でいましたので、有料駐車場として貸していました」と報告しています。

山下市議は、沼津市市が所有する土地の有料駐車場としての使用はすでにやめ、今後の対応について弁護士に相談しているということです。

沼津市議会は橋の下の市の所有地に私物の薪などを置いた件について、山下議員に厳重注意したということです。

<沼津市議会 浅原和美議長>

「当局においては、改めて私有地の適切な管理に努めいていただくよう、市議会として強く要望を致しました」

山下市議は「今回の件は私の責任であり厳重注意を真摯に受け止めます」とコメントしています。

© 静岡放送株式会社