栃木県は13日、宇都宮市の県総合運動公園内で「いちご一会とちぎ国体」のロイヤルボックスなどに使用した飾り花を無料配布した。配布前から県民らが長蛇の列をつくり、大会を彩った花を受け取った。
ロイヤルボックスには1日の総合開会式で天皇・皇后両陛下が座られた。13日に配られたのは、ボックス下の壁面に飾られたベゴニア約2千鉢のほか、同公園内で使用したサルビアやビオラなどのトレー80個。
配布開始時間の午前10時には数百人の県民らが集まり、お気に入りの花を選んで持ち帰った。同7時半から並んだという宇都宮市、会社員菊池哲夫(きくちてつお)さん(64)は「栃木県で国体が開催された記念になる。大切に育てたい」と話した。
県国体・障害者スポーツ大会局の担当者は「予想以上の人出で、ありがたい」と驚いていた。飾り花の無料配布は、同所で11月3日にも行われる。