新幹線沿線の来訪者増 9月下旬の「おでかけ指数」 九経調発表

 九州経済調査協会(九経調、福岡市)は12日、9月23日に開業した西九州新幹線沿線5市の同21~30日の来訪者数を示す「おでかけ指数」を発表し、長崎市、佐賀県武雄市、同嬉野市は前年同期の2倍以上の人出だった。
 各市の指数は▽長崎82.1(前年同期比119.3%増)▽諫早69.9(同88.7%増)▽大村66.4(同24.8%増)▽嬉野96.9(同107.1%増)▽武雄103.7(同125.6%増)。武雄、嬉野両市は新型コロナウイルス禍前の2019年同期を上回る水準だった。
 一方、大村市の前年同期比は九州全体(53.2%増)を下回り、沿線自治体でも差がみられた。九経調は「新幹線開業による人出の増加が持続するか、佐世保や島原など少し離れた地域にも効果が及んでいるかなどを継続して分析したい」とした。
 「おでかけ指数」は、東京のIT企業が持つ約2500万人のスマートフォンの位置情報データを活用し、19年の1日平均を100として九経調が公表している。


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